株式会社縁では、福岡県久留米市を中心に訪問看護や民間救急などの介護サービスを提供しております。
他国に類を見ないほどの少子高齢化が進む我が国。現在、人口ピラミッドの推移や出生率などのデータからみても、2040年頃に高齢者人口のピークを迎える事が明確となっています。このように、安心して日々を送るための医療福祉サービスが求められる状況です。一方で、老いや身体の不自由を抱えながらも「人生をめいっぱい楽しむ」「日々、生きがいを感じる」といった、安全・安心の「その先」を実現する仕組みは、まだまだ選択肢が少ないのが現状です。私たちはこの現状に対して、提供できるサービスの幅を広げ、その方らしく「やりたいこと」ができるように、楽しめるように、看護サービスを行います。「もう歳だから」「管がついているから」「家族に迷惑を掛けるから」さまざまな理由で諦められてきたことも、いまは医療・看護・介護のちからで解決することができます。一瞬を、一日を、そしてこれからの人生を、もっと特別なものにしてほしい。わたしたちが、全力でサポートします。
代表取締役 西竜介
私が中学生の頃に母親が踏切で列車事故に遭い、久留米大学病院高度救急救命センターに搬送されました。その時、母親は一命をとりとめても寝たきりか車椅子の生活になると医師から説明を受けました。その後、病院で治療とリハビリを続けた結果、日常生活に加えて、乗用車の運転や趣味のボーリングを楽しめるまでになりました。この経験を通して私は人の役に立つ仕事がしたいと思うようになり高校進学時に専門科で学び介護福祉士の資格を取得しました。その後も専門知識を高める為に進学し、看護師と保健師の資格を取得しました。資格取得後は5年間東京医科大学病院で看護師、11年間久留米市地域包括支援センターで保健師として地域に住む高齢者の介護予防に携わりました。
病院勤務時代には私と同世代の患者様が亡くなり、死を身近に感じました。また、学生時代の友人の死、幼い頃から可愛がってもらった親戚の死や、地域包括支援センター勤務時に在宅で生活する方々の孤独死などを経験し、生きていく中で人はいつか「死ぬ」と強く感じました。その中で、身近な義父に膵臓癌がみつかり、親族で温泉や外食を楽しむ経験をしました。そして義父は亡くなる直前まで自宅で過ごし、最期は本人、家族の意向もあり病院に入院して看取りを行ないました。身近な人の「死」を重ねて体験することで、生き方について改めて考えるようになり、看護師として何か出来ることはないかと考えました。
このような思いからそのためのお手伝いが私の仕事でありこの役割を全うしよう！私自身が「やりたいこと」を楽しむことで、ご本人様、ご家族の「やりたいこと」が楽しめると思い、2020年4月より、「訪問看護ステーションゆかり」を開設しました。
実家で一緒に住んでいた祖母が101歳で亡くなりましたが、晩年は施設入所しており、盆、正月は自家用車で迎えにいき、自宅の仏壇にお参りしたり、以前、祖母が住んでいた場所や納骨堂などに連れ出していました。その時に、昔の話しを繰り返し聞かせてくれたことを、私は嬉しく思い、きっと祖母も楽しく話してくれていたと感じます。また、実家の隣に住んでいた叔父が亡くなる数日前に、看護師の叔母達が、入院先から、叔父を自宅に連れ出してきました。その時、叔父の体に毛布を敷いて、ストレッチャーがわりにして、自家用車で搬送してきました。叔父は一時的に自宅に戻ってこれ、妻である叔母も最期に少しだけでも叔父と自宅で過ごすことができたことを嬉しかったと思います。また、看護師の叔母達だからできたことだと思いました。それを見た私は、医療処置が必要な患者さんの行きたい場所への外出に医師の指示を確認して外出に付き添うこと、外出方法の確認、手配から外出先の下見など患者さんやご家族の満足や思い出作りの為に関わりたいと思いました。それが、看護師としての喜びであり、やりがいになると思い、2021年7月より「民間救急えにし」をはじめました。
これから皆様にも、そういう気持ちを感じてほしい。家族との触れ合いを喜んでほしい。笑顔をみたい。ご本人様、ご家族らしく楽しく過ごしてほしい。「やりたいこと」ができるように生きてほしい。その為に看護師として関わっていきます。
今後も株式会社縁として、ご本人様、ご家族にとって良い関わり、提案ができるように、一緒に支えあっている職員が、幸せを感じていると、ご本人様、ご家族が幸せを感じることにつながると信じ、私達自身も楽しみながら一緒に取り組みます。これからも皆さんの一番近い存在、頼りになる存在でありたいです。
株式会社縁 代表取締役（看護師・保健師）
1981年生まれ。久留米市三潴町、久留米筑水高校、八女筑後看護専門学校。
聖マリア短大 保健師
東京医科大学病院 看護師5年間
久留米市地域包括支援センター 保健師11年
2020年4月独立
趣味は野球、アウトドア、アコースティックギター。
中学のときに母が列車事故に遭い、身内の介護を経験する。人の役に立つ仕事をしたい介護士の道へ。現場での学びからさらに専門性を高めたいと看護師となる。
身内、友人たちに病気で亡くなる方、地域包括支援センターでご自宅で亡くなられた場面に多く接し、自分のやりたいことをまっとうして悔いのない人生をサポートしたいと思い独立。
